私が勤務しているのは支社。
先日、本社からお偉いさんがやってきた。
今私が所属している部署の名称が変わり、統括する部署も変わるそうだ。
支社勤務のパート全員が対象。
実施は来年4月だが、9月には支社での業務も終了する予定でいるとのこと。
そして、支社の建物自体をなくす方向だそうだ。
「しかし、今現在の業務最優先です。その業務を滞らせることなく今後についても決めていきます。
皆さんにはこれからもぜひご協力いただきたい。勤務スタイルは在宅も含めて検討していきます。」
支社の閉鎖は決まったけれど、引き続き働いてほしいという。
本社は支社から電車で1時間+徒歩10分。
パートは支社近辺在住の主婦ばかりなので本社勤務は現実的には難しく、そこは会社側もわかっているという。
在宅ワーク中心でたまに近隣のレンタルスペース的なところで顔を合わせる。
大量にある資料は本社近くにあるかつて寮として使っていたアパートの部屋を使う。
PCは会社が貸し出し、Wi-Fiが整っていない環境は会社で整える。
などなど…
現時点ではまだ具体的にどうこう言えないとは言いながらの仮定の話。
そもそも、支社は昔からありそれなりに稼働していたが、一時倉庫のみの運用だった時期がある。
そして時を経て、また支社勤務を再開するとなった時に私たちは採用された。当時としてはいい時給で。
家の近くで何のスキルもない主婦にはうれしい金額だった。
私はここで初めてPCを使うようになり覚えていった。
長い年月の間には人の入れ替わりもいろいろあった。
再開時にいた人が本社に戻ったり、その分本社から人がきたり。
いつしか気づいた…優秀な人材は本社へ、本社で何かあった人が支社へ、という流れ。
それでも支社に残っている、支社の業務に欠かせない人材もいる。
その人たちが支えている今私たちが携わっている業務はそれなりの業績を残しているはず。
本社には本社の思惑があるようで、社員を1か所に集めたいらしい。
理由は「意思の統率がとれないから」と言っていたが…。
そもそも昨年末にもそんな話は出ていて支社の社員は全員本社所属になった。
本社にデスクを構え、支社には毎日誰か一人が順番に出社するシステム。
でも、結局それでは回らない業務があるため、徐々にこちらに出社する社員が増えてきた。
異動の意味を疑問視するほど。
それは本社も同じようだったが、支社の人間とはとらえ方が違った。
本社の人間は「異動したのに毎日支社に行くってどうよ?」
こちらに言わせれば「こうなるとわからなかったの?業務内容も把握しないで異動させたの?」
おそらくずっと平行線だと思う。
そしてパートの待遇。
これは変わらないとは言っているが、実際PCの扱いが不安定な人には質問できる人のいない在宅はきついはず。
「それも承知している」と本社のお偉いさん。
「だからそこも視野に入れつつ今後の方針を決めていく」と。
具体案を何も示さず「大丈夫だから」と言われて安心する人はいるだろうか。
「これを機に辞めるというのもありですよね?」
一人のパートが聞いた。
「それは困る」とは言っていたが真意はどうなのか。
私はとりあえず残る。
在宅で仕事をしてみてからでも辞めるのは遅くないと今は考えている。
が、潮時かな?とも思う。
生活ができなくなるから続けるだけで、他の仕事を探すいい機会かも知れない。
このコロナ禍では仕事も思うようには見つからないだろうけど。
もしかしたら在宅が意外と心地よいかもしれない。
家でできる仕事を探したい気持ちがあるのも事実。
20年以上この会社で頑張ってきた自分に訪れたチャンスだととらえたい。
残された人生を楽しく過ごすための第1歩になるかもしれない。
落ち着かない年末年始になりそう。。。はぁ。。。