母、84歳。
母が住んでいる自治体は80歳以上の予約は5/10~
摂取可能な医療機関に直接電話で予約をするか、集団接種会場での接種をインターネットで予約するか、
の2択。
ただし、集団接種の予約はオペレーターの代行予約が可能。
そのためにはコールセンターに電話して依頼しなければならない。
そもそもそれらが記載された通知を母は読んでいない。
もうそういう手紙を開封することすら億劫なのだ。
先月の持病の通院付き添い時に「あとで読んで」と渡された。
もうね、渡してくれただけでも「よくやった!」と思う。
「どこにあるかわからない」と言われなかっただけでOK。
「新型コロナワクチン接種のお知らせ」
「新型コロナウイルスワクチンコールセンターについて」
「新型コロナウイルスワクチン予防接種の予約について」
「新型コロナウイルスワクチン予防接種実施医療機関」
「新型コロナウイルスワクチン予防接種集団接種会場」
「65歳以上の高齢者の個別接種予約スケジュール」
「新型コロナワクチン予防接種についての説明書」
「新型コロナワクチン接種の予診票」
「クーポン券」
これだけの書類を自ら全部読んで理解する80代はいるのだろうかという素朴な疑問。
母の徒歩圏内に1件だけ個別接種できる医療機関があった。
集団接種会場は少し遠いのでタクシーか私が出動することになる。
実家まで高速使って1時間弱だが出来れば自力でお願いしたい。
と言うことで近場の小さな診療所に予約を試みることにした。
母が住んでいるのは高層の賃貸住宅。
高齢者がとても多い。
みんなそこで打ちたいと考えるはず、ライバル多し。
しかも小さな診療所に電話の回線はきっと一つ。
つながる気がしない。。。
当日、受付の9時から仕事しながら携帯のリダイヤルの応酬。
もう途中から「つながるわけがない」というスタンスで操作だけを繰り返す。
実際つながったら結構慌てるシチュエーションでもとりあえずリダイヤル。
一体ひとり何分で予約完了になるのだろう。
1日で何人の予約が取れるのだろう、てか、ワクチン何人分あるんだ?
初日は撃沈。。。
母にはメールで報告。
「午前中は電話がつながりませんでした。また午後にかけます。」
「午後もつながりませんでした。また明日かけます。」
返信はナシ。(←オイッ!!)
翌日も同じスタンスでとりあえずリダイヤル~。
と、10時ちょい前につながった!若干慌てた(笑)
「お母さまは当院に定期的にかかっていらっしゃいますか?」
「あ、いえ定期的ではないです。風邪をひいたときに行くくらいで…。」
「あ~そうですか。今回はかかりつけの方優先でお願いしているんです。」
「あ、そうなんですか?」
「はい、ワクチンの数も少ないので…。」
「なるほど。今回母の持病のかかりつけは個別接種をしていないのですが、そういう場合は集団接種しかできないのでしょうか?」
「一覧表の病院の中にはかかりつけじゃなくても大丈夫なところもあるようです。が、どこかはうちではちょっとわからないんですよ。」
「と言うことは1件1件電話してみるしかないということでしょうか?」
「そうなってしまいます、申し訳ありません…」
と言うことで予約できずに電話を切りました。
いやいや、あなたが謝ることではないですよ~
でも、1件1件電話はしてられんな。
はてさて困った。仕方がないから集団接種にして当日私が連れていくか…。
ということを母に伝える。
今回は集団接種でいいね?という確認を取りたかったので電話。
集団接種の了解を得て、ネットでの予約にチャレンジ!(仕事中…)
て、市のHP開いたら
「予約は終了しました」
えーーーーーーーーーーーっっ!!!!!
そかそか、初日でいっぱいになっちゃったのか。
予約できない診療所に1日電話してたなんて痛恨だわ。
しゃーない、他の個別接種できる医療機関にトライするしかない。
の前に母に報告。
「集団接種会場はもう予約いっぱいだったから別の病院探すね。」
「あら、そうなの!私はどうすればいい?」
「(何言ってんだ?)どうもしなくていいよ?私が探して電話するから。」
「今日行くの?」
「(え…)今日は予約するだけ!お母さんは普通にしてて。」
「わかりました、私は何もしなくていいのね?」
「そうです。」
「わかりました。」
ふうっ、あぶねー、今日すぐに注射しに行くと思ってたんかい。
しかも
「ねぇ?注射しないとダメ?」
「(はぁ?)なんで?」
「だってアレ痛いんでしょ?テレビでやってた。」
「(ちょ…マヂか)あのさ、一瞬痛いのと苦しんで苦しんで死ぬのはどっちがいい?」
「そうよね~でも筋肉注射だから痛いんですって。」
「(もう知らん)予約取れたら連絡するから」
「あ、はい」
ワイドショー各位、高齢者の不安を煽らないでいただきたい。
さて、ここからはひとり作戦会議。
どこの病院ならかかりつけじゃなくてもやってくれるのだろうか。
大きめの病院の方が可能性ありそうだな。
でも遠いな~あ、前に通ってた外科はどうかな?微妙か?
ん?産婦人科?「女性限定」って書いてある。
ココなら半分(男性分)ライバル減る?
冷静に考えたら80代なんて女性の方が多いのだから半分も減らないんだけどこの時は気づかず(笑)
その産婦人科に電話開始!
すぐつながる…ビックリ。
「担当のものから折り返します。」
「あ、予約できるんですか?」
「私は受付なのでそう言ったことはわからないんです、申し訳ございません。」
なるほどね~少し大きい病院だから分担してるのね~賢いかも。
と言うことで折り返してきた電話で
「最速で7月になりますがよろしいでしょうか?」
「(えーーーっっ!!)はい、大丈夫です。」
予約取れました。ホッ…♡
母に電話で報告。
「○○クリニックで予約取れました。」
「わぁ~よかった!ありがとう!」
「(ホントにそう思ってるか?w)いえいえ」
「でもね」
「(ほらきた)何?」
「さっき○○ママと話してたんだけど…集団接種でたくさんの人やる会場がそんなにすぐ予約でいっぱいになんてなるかしら?」
「(はぁ?)なるの!なってたんだからしょうがないでしょ?」
「そうね~」
何なんでしょ一体(笑)
そうやってあーでもないこーでもないって話してるのが楽しいなら仕方ないけどな。
当日は母の今年の誕生日より後なので、85歳でのワクチン接種。
何事もなく終わりますように。
今回はそろそろシニアに差し掛かる私たち子供世代が予約を取るパターンが多かったようだけど、
これ、ひとり暮らしの人とかどうしてるんだろう。
自治体からの声掛けか何かはあった方がいいと思う。(自治体サイドは大変だろうけど)
電話がつながらないだけで不安になる高齢者も多いはず。
文明の利器は使えてこそだから、もう少しアナログな対応もあった方がよいかと…。
とはいえ、具体例は浮かばないのだが。。。
どうか「知らなかった」「わからなかった」でワクチン接種できない高齢者が出ませんように。